無職長期旅行その4 第16章
94日目 九寨溝行きのバスに乗る
6時前に起き準備して、おじさんと一緒に出発。宿をチェックアウトして、タクシーに乗り新南門バスターミナルへ。九寨溝行きのチケットを買い、朝ご飯を食べる。食料を買い、バスに乗る。
予定通り8時に出発。そしてだいたい予定通り18時過ぎに九寨溝に到着。観光地のすぐ近くみたい。
宿の客引きに着いていく。ツインが空いてなかったみたいで、ツインの価格でスイートに泊まる。二人だし眠れないときはソファーのある部屋へ行けばいいので都合がいい。エアコンの効きが悪いが、電気毛布もあるので寝るときには問題なさそう。
宿の人に案内され、外のレストランへ行く。めちゃくちゃ高い。ビール10元、マーボ豆腐18元、チンジャオロース28元。しかも大して美味しくない。成都の倍以上の値段と思われる。
商店でビールを買って宿に帰り、ゆっくりしてからシャワーを浴びる。お湯は熱い。おじさんは寝てしまったので、ソファーの部屋でビールを飲みながら日記を書いたりする。
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95日目 九寨溝を観光
7時半に起き準備をして出発。朝ご飯にワンタンを食べる。
九寨溝の入口まで歩き、チケットを買う。2日かけて行こうと思っていたが、そうするとプラス20元なのでやめる。風景区内のバスも1日しか有効期限がないらしいし。
風景区内のバスに乗り終点まで行く。それから日則溝景区を観光して、諾日朗服務センターから長海行きのバスに乗る。
長海と五彩池を観光して、また バスで諾日朗服務センターに戻り休憩。しかし食事があまりに高い。カップラーメンすら15元する。持っていたお菓子などで済ます。
それから樹正溝景区を観光して、九寨溝の観光は終了。まだ16時前。
宿方面へ歩き、途中で遅い昼御飯を食べる。ビールも飲む。
その後、おじさんが咳の薬をほしいというので、近くの薬局へ行くが、どこも閉まってるようだったので、結局タクシーで病院まで行く。
九寨溝の観光が一日で終わってしまったので、黄龍へ行きたいと考え、宿の人やタクシーの運ちゃんから情報を集める。一応現在も入れるらしいが、リフトは動いていない、一面雪景色でつまらない、水が少ない 、等。公共バスもないらしい。松潘へも行きたいので、とりあえずそっちへ行って考えることにする。最悪そのまま成都へ帰っても構わないので、明日の朝6時に出発することに決める。
宿に戻り、日記を書いたりする。
19時を過ぎ、外にビールを買いに行く。部屋に戻りビールを飲み、以前に昆明で買ってあったカップラーメンを食べる。康師傳の紅焼牛肉麺。辛くなく無難なので、よくこれを買う。しかし今回味がおかしい。まったく美味しくない。買う際にパッケージが少し違ったのでリニューアルされたと思ったが、味までこんなに変わってしまったのだろうか。カヤクや調味料もいつもと違う感じがした。後でお腹が空くと困るので、とりあえず全部食べる。
しかしやはりおかしいと思い、パッケージをよく見ると、いつもの康師傳の「コックさんのマーク」がないことに気づく。あれっと思い、さらによく見ると、康師傳ではなく康師博だった。やられた。康師傳のジュースや水が同じデザインで売られたニセモノはよく見たがカップ麺では初めてだった。
九寨溝。
康師博。
96日目 松潘へ移動する
5時半に起きて、準備して出発。チェックアウトして外に出るとタクシーがいたので、バスターミナルまで乗る。
松潘行きは7時半だった。まだまだ時間がある。カップラーメンを食べて待つ。7時15分ごろ松潘行きのバスが来る。自分たちを乗せるとすぐに出発する。まだ7時半になっていないのに。
自分たち以外に3人ほどしか客がいなかったが、途中で何人か客を乗せる。2時間ほどで川主寺に到着。そして少し走って松潘に到着する。
バスターミナルで黄龍へ行けるかを聞いてみると、今日昼3時ごろと、明日朝6時半にバスがあるようだった。今日行くと宿に困りそうので、明日朝に行くことにする。
宿を探そうとすると、おばさんが声をかけてくる。バスターミナル前の宿だった。二人で20元と安かったので、そこにする。しかし、とてつもなく寒い。宿には電気毛布はあるが、街全体が停電してるらしく、寒さの防ぎようがない。
外へ出て歩くと、食堂にストーブがあったので、そこで温まることにする。砂鍋を食べる。おじさんがおごってくれる。寒さが癒えてきたので、街を歩く。 ちょうど太陽も出てくる。太陽に当たると、それほど寒くない。
城壁を見て回る。山の上に城壁が続いていたので登ろうと思ったが、どこから登るかよくわからなかったのでやめる。
帰りにツーリストが集まりそうなカフェでコーヒーを飲む。これもおじさんがおごってくれる。
宿に帰って休憩。しばらくしてから、少し遅めの昼御飯を食べに出る。
食べ終わり、やはり山の上の城壁が気になったので行ってみる。西側にある橋のところをまっすぐ行くと、山の中腹にある村まで登ることができた。上から見ると景色が大変きれいだった。城壁はさらに上まで続いているが、そこまで登るのは大変そうだ。
明日のための食料を買い込み宿へ帰る。相変わらず停電だが、水も凍って出ないことが分かる。
しばらくすると暗くなる。部屋にいてもすることがないので、まだお腹は空いていないが早めに夕御飯を食べて寝ることにする。これもおじさんがおごってくれる。
宿に帰り、極寒の中、着れる物を全部着て寝る。
泊まった宿。
城門が見える。
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97日目 黄龍を観光
5時半におきて、準備して出発。綿陽行きのバスに乗る。黄龍で途中下車することになる。バスの中は寒い。6時半に出発。
8時半ごろ黄龍に到着。とても寒い。朝ご飯を食べるようなところはない。管理人が出てくる。開門は9時10分かららしい。それまで温まれと管理人室に入れてくれる。
中はとても暖かい。御飯を食べたいというと、カップラーメンを10元で売ってくれるらしい。高いけど、暖かい物がどうしても食べたくて買う。
時間になると、チケット売りのおばさんたちがやってくる。チケットを買い入場。他の客は誰もいない。最初まだ太陽が山に隠れていたが、10時半くらいになると太陽が見えてくる。太陽に当たると暑く感じるほどだった。
一番上の五彩池を見終わると11時半くらい。それから山を降りる。途中で他の客とすれ違う。一人は西洋人だった。
13時前には出口に出る。外で帰りのバスを待つ。陽が出ていても、風があり寒い。
待ってると、タクシーがやってくる。そのタクシーは、さっきの外国人と一緒にいた中国人1人がチャーターしたものだった。もし彼らが同意すれば、一人40元でそれに乗せてくれるという。14時半くらいに彼らが帰ってきて、自分たちが乗ることを同意してくれる。16時には松潘に到着。
お腹が空いていたので、御飯を食べる。ビールも飲む。
宿に帰ると電気が来ていた。中央の道の対面側はまだ停電らしい。あまりに寒いので別の宿へ移ろうかと考えていたが、移らなくて良かった。しかし、やはり水道は凍ったまま。電気毛布でしばらく温まる。
眠くなったのでしばらく寝る。1時間半くらい。
それから外へ買い物へ行くが、まだ19時半なのに人通りは少ない。20時半ごろ、おじさんと一緒に御飯を食べに出る。
五彩池。
晴れて良かった。
98日目 成都へ戻る
5時半くらいに起きて、準備してバスターミナルへ。成都行きのバスに乗り込む。このバスは暖房が効いてるようだった。
バスは昨日と同じ道を走る。暖房が効いているが、やはり寒い。窓は凍結して何も見えない。黄龍を過ぎてしばらく走ると、窓の氷が溶けて外の景色が見えてくる。川の水が水色。
平武で昼休憩となる。まだ10時過ぎだけど、6時発のバスで朝ご飯も食べてなかったので ちょうど良い。麺を食べると、3元と安く、これが美味しかった。
またしばらく走り、綿陽を通り過ぎる。15時過ぎに成都の茶店子バスターミナルに到着。そこにあった旅行社で飛行機チケットについて聞いてみる。広州行きを聞くが、深セン行きのほうが安かった。香港へ行かなければいけないので、それのほうが都合が良い。明日の夜20時15分のチケットを購入。
タクシーでシムズコージーゲストハウスへ行く。ドミトリーにチェックイン。前回と同じ部屋だった。部屋の人は全員出かけていたが、前回からいた青年がまだいる様子。他に日本人3人。あとシンガポール人が1人いるらしい。日本人の一人はカバンからして自転車かバイクで旅をしてるようだった。
おじさんは列車の切符を買いに行く。自分は久しぶりのシャワーを浴びる。
しばらくすると日本人が帰ってきた。カバンを指差し「自転車ですか」と聞くと、「自転車ですけど、そのカバンはもう一人の人のものです。」という回答。すると、そのもう一人が帰ってきた。見たことある顔。シガチェで会ったベテランチャリダーだった。ネパールでは会えなかったが、こんなところで会うとは。
夕御飯を一緒に食べに行く。二人はカトマンドゥで会って、ラサ経由の飛行機で成都へ来たらしい。 そして今回初めて会ったチャリダーは、旅行人の掲示板にラサ行きの自転車での詳細を書いていた人だった。その書き込みを自分も見ていたので、不思議な感じがする。
シガチェで会ったチャリダーが、もう一人の同じ部屋の日本人と、明日パンダツアーへ行くというので、一緒に申し込んでもらう。
99日目 パンダを見て、深センへ移動する
パンダツアーは8時出発だったので、7時過ぎには起きて準備する。朝ご飯を食べようと思っていたが、時間が中途半端だったのであきらめる。ツアーにはおじさんも申し込んでいた。参加者は日本人4人と欧米人カップル2人だった。
ワゴンに乗って成都パンダ繁育研究基地に到着。曇っていて天気が悪い。ツアーは80元。入場料は30元なので移動およびガイド代で50元と高いけど、数人いると面倒なことがないので楽。
パンダおよびレッサーパンダを見る。パンダといっしょに写真撮影は400元、子供パンダを抱っこしての撮影は1000元だった。さすがにこれはあきらめる。欧米人カップルは大人パンダと撮影をしていた。
またワゴンに乗って宿に帰る。昨日会ったチャリダーも交え、昼御飯を食べに行く。
その後、自分は宿で借りたガイドブックをコピーしに行く。それから宿へ戻り、インターネット。昨日、安い航空券を買えたのはいいが、深センに到着が22時過ぎだったので、それからどうするか心配だったので調べておきたかった。リムジンバスは何時までか、空港の近くに安い宿があるのか。調べた結果、23時半まで深セン駅へ向かうバスがあるようだったので安心する。
17時になり、空港へ向かうことにする。リムジンバスが出てるところまでタクシーで行く。リムジンバスに乗ろうとすると、タクシーの運ちゃんに話しかけられる。乗り合いタクシーで10元らしい。リムジンバスと同じ値段で、既に一人乗っていたので、それに応じることにする。もう一人の客を乗せてタクシーは出発。18時ごろには空港へ着いた。
搭乗手続きを済ませ、ケンタッキーがあったので、そこで御飯を食べることにする。空港のケンタッキーは、瀋陽でもそうだったがセットの値段が30元以上する。セットはやめて、売店でビールを買って鶏米花というのをビールを飲みながら食べる。
それから飛行機に乗る。ほぼ定時に出発。飛行機内でも食事のサービスはあった。国際線に出される食事からメインディッシュを抜いたようなもの。まずくはないがうまくもない。
22時半ごろ、深センに到着。荷物を受け取り、外へ出ると、正面に有名なビジネスホテルチェーンのホテルがある。そこに行こうかと思ったが、結構遠く大きな道を越えなければならないので、やっぱりやめてリムジンバスに乗る。
1時間もかからないで深セン駅に到着。西口広場。どうやら駅の裏側みたいで人通りは少ない。
少し歩くとホテルが数件あった。最初230元くらいと言っていた部屋が180元までまけてくれたので、そこにする。ちょっと高いけど、チェックアウト時間が14時なのでゆっくりできる。
部屋に荷物をおいて御飯を食べに出る。もう24時を過ぎていたが、何軒か開いている。御飯を食べ、ホテルに帰って寝る。
レッサーパンダ。
写真撮影前のパンダ。リンゴをあげて機嫌を取っている。
都市別の情報はこちら 「成都」
第17章へ続く
