中国の北の端編

無職長期旅行その3 第2章


5日目 北極村へ

 朝起きるとコンパーメントには自分以外誰もいなかった。
 ジャグダチに到着し、まず切符を買いに行く。約3時間後の寝台の切符を買える。
 どんな街か歩いてみたかったが、雨が降っているので、近くの食堂でワンタンを食べるだけにする。その後は待合室で本を読んだりして時間をつぶす。
 列車に乗り込み、コーヒーを飲んだり本を読んだりして時間をつぶす。居眠りしたりもする。昼御飯はカップ麺。
 漠河到着間際に現地の人が隣のおっさんと話している。北極村まで車を往復200元で手配してくれるらしいので、自分もその車に一緒に乗せてもらうことにする。
 漠河に到着したら、雨が降っている。急いで手配された車に向かう。駅にはプラットホームもなかった。
 おっさんとその孫と一緒に車に乗り、1時間半くらいで北極村に着く。もうあたりは真っ暗。外国人は特別な登録をしなければいけないらしいが、運転手が面倒というので、運転手に入場券を買ってもらう。大丈夫かな。
 それから北極村の電気自動車に乗り宿へ。おっさんとその孫と一緒に3人部屋に泊まることにする。身分証明書としてパスポートを見せる。
 しばらくして、宿で夜御飯。代金は後払い。食後、シャワーを浴びて、寝る。


 ジャグダチの駅にあった地図。

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6日目 漠河を回って帰りの列車に乗る

 朝起きると雨が止んでいる。7時半に朝ご飯を食べ、8時に宿を出る。
 宿の周辺で写真を撮ってると、公安の車がやってくる。「ここに日本人がいるらしいけど」と聞かれ、「自分です」と素直に答える。怒られるのか内心ビクビクしてたけど、パスポートをデジカメで撮影されるだけで、特に問題なかった。
 その後、電動車が来たので乗り込み、中国最北のところへ行く。最北のところは遊歩道があり、歩いて回る。
 途中から雨が降り初め、一通り回ったところで雨がきつくなり、慌てて見て宿に戻る。
 そして宿代を払うが、おっさんと半分ずつ。宿は半額でもいいとして、夕飯代はおっさんには孫もいるから半額じゃないだろうと思うが、言うのはやめる。
 また昨日の車に乗り駅に向かう。途中で金聖というところに寄ってくれるが、大したところではない。
 駅に着いて切符を買おうとするが、ちょうど昼休憩だった。なので、自分らも昼御飯を食べることにする。運転手も含め4人で170元と高い。しかも、またもや、おっさんから半額を請求される。なんで?おっさんは台湾へもツアーで行ったと言っていたので、そこそこ金持ちだと思うが、中国人にしては結構ケチだ。
 再び駅に行ってみるが、まだ切符を売ってなかったので、車で駅から3kmほど離れた街のほうへ行って、いろいろ回る。まだ雨が降っている。
 そして、駅に戻り切符を買うが、硬座しかなかった。車代を払い、運転手と別れる。もちろん車代も半額負担。
 それから駅の近くの旅館で列車の時間まで休憩することにする。自分は駅前をブラブラしたり、少し眠ったりする。
 18時くらいに旅館を出て、夕御飯にする。水餃子とビール。今回は全額おっさんが払ってくれた。大した額じゃないけど。
 駅に行くと搭乗手続きをしていたので、すぐに列車に乗る。席は2階建て車両の下側。硬座というと4人と6人のボックスシートと思っていたが、今回のは両方とも4人のボックスシートでゆったりしていた。
 自分のボックスシートには、若い夫婦と2歳くらいの子供が座ってきた。この人たちはどうやら無座らしい。父親は席に来るなり、いきなり服を脱ぎ、上半身裸になる。ぜんぜん暑くないのに。みんな長袖着てるのに。
 しばらくすると、父親が突然水を一気飲みしたかと思うと、そのペットボトルを母親に渡し、子供のチンポにそのペットボトルの口を付け、小便をさせた。そのペットボトルは席の下に置かれる。自分の視界に入る場所に。
 途中の駅から本来座る人が乗ってきてくれたため、親子は別の席に行ってもらえる。ただし、小便ペットボトルはそのまま。
 その後は、眠ったのかどうか、よく分からない状態で車内で過ごす。


 北極村で泊まった宿。

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7日目 疲れ果てて黒河に到着

 列車がジャグダチを過ぎると、果てしない草原が見えて景色がとてもいい。
 自分が降りる2つ前の駅で、おばさんが乗ってきて、自分が乗っているところを詰めさせ、そこに一緒に乗ってきたばあさんを座らせた。何にも言わずにそれはないだろう。
 嫩江に着き列車を降り、出口から出ると、黒河行きのバスの呼び込みをしていたので、聞くとすぐに出るという。おっさんと孫に簡単に別れを告げ、呼び込みの人のタクシーに乗る。もうバスは出発しているらしいが、電話をかけてバスに待ってもらい、タクシーで追いかけてくれるらしい。
 ちょっと走ったところでバスが止まっていた。タクシーの運ちゃんはバスの兄ちゃんからコミッションをもらっていたので、タクシー代はいらないかと思ったがやっぱり請求された。
 黒河までは、ほとんど舗装されていない道だった。トイレに行ってなかったので、ずっと我慢していたが、2時間くらい走って休憩があったので助かる。4時間半くらいで黒河の駅に到着する。
 とりあえず明日の切符を買おうとするが、駅近くの旅館のおばさんの話だと、寝台はないという。一応切符売り場でも聞いてみるが、やっぱりなかった。すると、旅館のおばさんが持っていると言う。通常143元を200元と言われるが、180元にまけてもらう。怪しいと思ったが、旅館の人なのでニセモノではないだろうと判断する。
 旅館には呼び込もうとしなかったので、外国人は泊まれないっぽい。でも、今日はいいところに泊まりたいので別にかまわない。タクシーのおばちゃんが市内のホテルまで連れてくというので、タクシーに乗るがメーターはなく、10元と言われる。
 連れていかれたホテルはそんなに悪くないが、130元のわりにはそれほど綺麗でもないのでやめる。タクシーのおばちゃんもここばかりにこだわるので怪しい。コミッションがもらえるのだろう。
 自分で歩いてホテルを探す。どのホテルも、田舎街のわりにロシア人が多いためか値段はなかなか強気だ。いくつかのホテルは満室になっていた。
 ようやくあったのが、単人間150元。綺麗なのでまあ良し。しかし、しばらく休んでみると、結構蚊が多いのに気づく。香取線香もない。ベープもない。
 昼御飯を食べに出る。茄子の料理にする。美味しかったが油が多くて気持ち悪くなった。ニンニクとビールのせいかも。
 川沿いに行ってロシアを眺める。その後、しばらく街を歩くがトイレに行きたくなったのでホテルに戻りしばらく休憩する。少し眠る。
 18時を過ぎて、洗濯してシャワーを浴びる。
 20時過ぎに街に出る。夜御飯に水餃子を食べる。そんなにお腹が空いてなかったが、今食べないと店が閉まってしまうかもしれない。飲み物を買ってホテルに戻る。


 黒河で泊まったホテル。フロントがあるところは温室になっており、植物に囲まれたレストランがあります。観賞植物も売ってます。

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8日目 黒河を回って列車に乗る

 蚊のせいでよく眠れなかった。6匹以上殺したが、問題は解決しなかった。いい部屋なのに。
 9時過ぎにチェックアウトして、ホテルの人に璦琿古城について聞いてみると、「車をチャーターしたほうが良い、知り合いに車の運転手がいるから聞いてあげる」という。すると、100元で往復してくれるというので、お願いすることにする。
 車はなかなか来なかったが、10時15分くらいにやっと来て出発。運転手は39歳のおっさんで、なかなかいい人。結婚して10年以上たつが、子供は生まれたばかりで、まだ8ヶ月ほどらしい。
 黒河の町はずれには、境辺警察の検問所があるが、特に何もなく通過。ビザなしのロシア人はそれより先にはいけないらしい。
 30分くらいで目的の歴史館に到着するが、月曜だったため定休日だった。ほかに何も古城らしいものは何もなく、無駄な100元だった。
 帰りに途中の農村に連れて行かれる。そこは運ちゃんの奥さんの実家だった。子供がまだ小さいので奥さんは里帰りしてるらしかった。運ちゃんも10日以上ぶりらしく、子供に会えてすごく喜んでいた。自分もまあ、あまり見れないものを見れたので、まあ良いことにする。
 黒河の街に戻り、ロシア商品街で降ろしてもらう。質の良さそうなロシア人形を105元で買う。
 いったんホテルに戻り、その土産をカバンに詰め、また荷物を預け出かける。
 昼御飯を食べてから、市内バスに乗り、大島というところへ行く。
 ここでもロシア人形が売っており、自分が買った物と良く似た物の値札をチェックすると168元と書いてあったので、安心して立ち去ろうとすると、店の人が「値札は関係ない。60元でいい」と言う。そんなに安かったのか。
 建物はかなり広く、いろんなものを売っている。売っているのは全部中国人。
 国境のゲートのほうへ行ってみるが、疲れたのでさっさと引き返し、またバスに乗って市内に帰る。
 市内をブラブラして、また土産を買ったりする。あとはワンバでインターネット。2時間以上する。
 ホテルに戻り荷物を受け取り、ホテルから出たところで、知らない中国人に声をかけられる。自分と会ったことがあるという。何でも、今年初めあたりに大阪から広州行きの飛行機で一緒だったいう。自分は広州には何度か行ってるが、まったく記憶がない。今年は広州から大阪の飛行機しか乗ったことがないので、去年のことかと聞くと、いつかはよく覚えていないという。日本の住所と携帯電話の番号を聞かれたので教えてしまう。夕食を一緒に誘われるが、それは断る。今度大阪に行ったら連絡すると言われる。
 その人と別れ、市内バスで駅まで行く。その時よく考えたら、広州行きに乗ったのは一昨年の年末だった。やっぱり怪しい。
 駅前の店で夕御飯を軽く食べ、飲食料を買い込み、列車に乗る。やはりこの時期は新学期に向けてハルピンに向かう学生が多そうだった。


 黒河駅


 第3章へ続く

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