ウラジオストク 編

中国東北・ロシア旅行 第3章


7日目 国際列車でロシアに入国

 朝5時に起きて、シャワーを浴び出発の準備をする。旅行に出てから全く剃っていなかった髭も剃る。

 7:40頃チェックアウト。まずは国際切符売り場に行って切符を購入する。購入の際はパスポートも必要ない。切符代71元だが、他にいろいろと費用が必要で116元支払う。

 無事に切符は購入できたので、近くの店で刀削面を食べる。10元。

 食事後、国際列車の改札へ向かう。パスポートを見せると、何の費用かよく分からないが20元払わされる。
 その後に出国手続きとなる。なぜロシアに行くのかなど、いろいろと聞かれるが問題なく終了する。荷物検査もX線検査だけで、開箱検査はなし。

 列車に乗り、自分の指定席に行くと周りには誰もいない。出発まで席で待っていると、若い武警2人がやってきてパスポートを見せろと言う。パスポートを出すと、武警はちょっと見てすぐに返し、自分の前に座る。そして、どこから来たのかとか、いろいろと聞かれる。最初は外国人に対する取調べかと思ったが、武警はただ興味本位で話をしたいだけだった。
 列車が出発してからも、武警は自分の前に座り続け話をする。出発してから15分くらい経つと列車が止まり、武警は列車を降りた。武警はロシア側には入れないということだった。

 また列車はしばらく走って止まると、今度はロシア人のおばちゃんがビデオカメラを持って登場。乗客の一人一人をビデオで撮影。その後、また列車は走り出す。列車員のおじちゃんがロシアの入国カードを配りに来た。

 しばらく走りグロデコボ駅に到着。列車を出て駅に入り、ロシアの入国検査となる。特に何も聞かれず、問題なくスタンプを押される。その後、荷物検査があったが、それもX線検査のみで特に問題はなかった。

 ほっとして駅を出るが、駅の周りを見渡すと、あまりに何もないのでだんだん心配になってくる。どうやってウラジオストックに行けばいいか分からなかったからだ。いくつかの車が止まっているが、公共バスはなさそうだった。
 しばらく迷っていると、8人ほどの中国人の団体に気づく。何かを待っている様子だった。勇気を出して、そのガイドらしき人物に話かけてみる。すると、ウラジオストックに行くということだった。自分もウラジオストックに行きたいことを言うと、「それじゃ一緒に行こう」と言ってくれた。なんとかなったので、ほっとする。運転手に600ルーブル支払っていうことだったが、それくらいなら全然問題ない。


 グロデコボ駅の周辺。

 しばらくするとバスが来る。40人乗りくらいのバ大型スだった。
 バスはすぐに出発する。この時、中国時間では12時だが、ウラジオストックは時差が3時間早いため、既に15時になっている。途中で雨が降ってくる。
 2時間ほどで、ウスリースクのスーパーに到着。30分ほど休憩となる。自分は水33ルーブルを購入。炭酸入り。

 そこからまた2時間くらいでウラジオストックに到着。しかし、道の途中で、ガイドと団体客は食事ということでバスを降りてしまった。スマホの地図で場所を確認すると、そこは予約していたホテルのすぐ近くだったので、自分もあわてて降りる。最後にガイドにもう一度礼を言いたかったのにと少々心残りとなる。
 バスを降りると外は雨が降っているうえ風も強い。傘をさすと、すぐに壊れてしまった。雨に濡れながら、なんとかホテルにたどりついた。

 今回はホテルと言っても、8人部屋のドミトリーで、1晩700ルーブル。ロシアはヨーロッパだし高いので。雨に濡れてしまったので、早速シャワーを浴びる。
 自分は2段ベットの上段で、下段は東アジア人。話しかけてみると、やっぱり日本人だった。しばらく話した後、一緒に飲みに行こうと外に出る。しかし、雨・風は自分がホテルに到着した時より更にひどくなっており、すぐにズブ濡れになったため、やっぱりホテルに引き返す。
 また着替えて、ホテルのビールを買って飲むことにする。おごってくれるというので、ありがたくいただく。2本目は自分が出す。計200ルーブル。
 飲み終わった後はすぐに寝る。24時過ぎ。


8日目 ウラジオストク観光

 朝7時半に起きる。前日はすごい雨と風だったのに、本日は晴天。

 8時に散歩に出かける。まずは鉄道駅へ行ってみる。宿から歩いてすぐ。駅の裏は海に直結している。鳥取県と韓国とウラジオストックを行き来するフェリーが泊まっている。
 フェリー乗り場のところにコーヒーの自動販売機があったので飲んでみる。25ルーブル。

 その後、展望台のあるところまで歩いていく。途中に軍艦や潜水艦とかもある。気温は低く晴れており、歩いていてとても気持ちいい。
 ケーブルカーに乗る。8ルーブル。そして少し歩いたところに展望台がある。ここからは街全体を見渡せられる。

 ウラジオストックの街。

 帰りは別の道から歩いていく。お腹が空いたので、途中でピロシキを買ってみる。いろいろ種類があるみたいでよく分からなかったので、一番大きいやつを買う。50ルーブル。中にはソーセージ、マッシュポテト、キャベツのすっぱいやつが入っていた。

 宿に戻ると11時過ぎだった。3時間近く歩いたが、涼しいし、天気が良くて全然苦にならなかった。
 宿では次の日の移動について、インターネットで調べてみる。スラビャンカという街まで行けば睴春行きの国際バスがあるらしいのだが、スラビャンカまで行くには長距離バスか船で行けるということだった。しかし、バスターミナルや船乗り場がどこにあるか全然分からない。地球の歩き方にはそういったことは一切書いていない。

 外はいい天気なのに部屋にいたらもったいないので、13時ごろにまた外に出る。
 まずは地球の歩き方に書いてあるフェリー乗り場に行ってみるが、スラビャンカについては一切分からなかった。
 さすがに昼は歩いていると天気がいいので結構暑い。スーパーで水とアイスを買う。89ルーブル。

 今度は西の方の海岸を歩いてみる。海水浴をしてる人がたくさんいる。
 次に浦潮本願寺跡に行ってみる。少し迷ったがなんとか辿り着く。記念碑しかないが、なんとなく達成感があった。

 15時半ごろ、また宿に戻る。ちょうど前日の日本人が出発する。ハバロフスクに列車で行くらしい。
 インターネットで船乗り場についてもう一度調べると、スラビャンカ行きの船は駅の北のほうの湾がちょうど曲がったところにあるということが分かる。
 17時半ごろにまた出かけ、その場所に行ってみると、スラビャンカ行きの船があった。ちょうど18:30の船がもうすぐ出るところだった。しかし、チケット売り場の表示を見ても、朝の便があるのかどうかよく分からない。インフォメーションの人に聞いてみるが、やっぱり言葉が通じない。

 あきらめて晩御飯を食べることにする。宿の近くのカフェで食べる。ボルシチにビーフストロガノフ。ビールも飲んでお会計は560ルーブル。
 帰りにまた水とアイスを購入。49ルーブル。

 宿に戻り日記を書いたりする。21時ごろより雨が降ってくる。本日に行きたいところに行って良かった。
 部屋の他の人は22時に既にお眠りモードになっている。まだ外は暗くなっていないのに。自分もシャワーを浴びて寝る準備をする。ただ、その後も自分はスマホでいろいろと調べる。スラビャンカに船で行くべきか、バスで行くべきか。
 24時ごろに寝る。


9日目 ウラジオストクから睴春へ

 朝6時半ごろに起き、7時過ぎに出発する。
 やはりバスで行くことにする。小雨が降っており天気が悪いし、スラビャンカで港からバスターミナルに移動するのもよく分からないので。
 ウラジオストックのバスターミナルは、市の中心から市内バスで50分くらいで行けるらしい。市内バスに乗るため、とりあえず駅前へ行ってみる。

 どのバスに乗ればいいのだろうと悩んでいると、初老のおばさんが寄ってきて、何やら話してくる。「バスターミナル」とロシア語で書いたメモを見せると、バスターミナルに行くバスの乗り場まで案内してくれた。「ロシア人はしかめっ面で親切」と本にあったが、正にその通りだった。
 少し待つとバスターミナルへ行く81番のバスが来た。乗り込んで50分くらいで、人がたくさん集まっているところに着いた。となりの人にメモ帳を見せるとうなずいたので、すぐに降りる。降りたところにはバスターミナルへの行先表示があり、その表示にしたがって歩くと、バスターミナルの建物があった。

 建物の中にチケット売り場がある。スラビャンカ行きの526番のバスは9:15にあり、問題なくチケットが買えた。367ルーブル。
 バスを待っている間にパンを2個買って食べる。80ルーブル。
 バスが到着し、バス下部の荷物置きにキャリーバックを預けると50ルーブル請求される。荷物代が必要なのか。

 バスは13時頃にスラビャンカに到着。途中では雨が降ったり止んだり。
 バスを降り、メモ帳を取り出し、睴春行きの国際バスを探そうとすると、今度はおじさんがやってくる。メモ帳にロシア語で書いた「睴春」の文字を見せると、「1430」とメモ帳に書いてくれる。ロシア語なので何を話しているかは一切聞き取れないが、身振りからして、チケットは対面の建物で購入し、バスは14:30にここに来る、と言っているようだ。
 早速、対面の建物に行くと、「售票处」と中国語で書いてある。チケットは問題なく購入できた。1400ルーブル。
 バスを待つ間、周辺をぶらぶらしたり、パンと缶コーヒーを買って食べる。70ルーブル。
 バスは14:20頃に到着するが、中国から乗せてきた客を降ろすと、すぐにどこかへ行ってしまった。まだ14:30になっていなかったし、また戻ってくるだろうと思ったが、もし来なかったらどうしようと少々心配になりながらバスを待つ。
 14:50になり、いよいよ心配になりチケット売り場で聞いてみようとした瞬間、やっとバスが戻ってきた。ほっとする。

 バスに乗り込むと、バスはすぐに出発。乗客は自分一人だった。
 バスは2時間くらい走り、国境の前でなぜか30分ほど停車する。その際に、ロシア人1人が客として乗り込んでくる。
 バスは動いたと思ったらまた停車。そこで300ルーブル払わされる。
 そしてまたバスが少し進むと、出国手続きになる。荷物も持って降りる。荷物はX線検査のみ。すぐに終わる。
 そしてまたバスに乗り、少し進んで国境を越え、中国の入国手続きとなる。また荷物を持って降りる。2人だけなのですぐに終わる。荷物検査はなかった。X線の機械はあったが動いてなかった。こんな適当な中国の入国検査は初めてだった。
 またバスに乗って、しばらくすると睴春の街に到着する。バスターミナルに着いたのはウラジオストックの時間で18時ごろ、中国の時間で15時ごろになる。

 バスターミナルでバスの時間などをチェックする。県内行きのバスはなさそうだった。
 次に歩いてホテルを探す。しばらく歩いて2つのホテルに聞いてみるが、空部屋はないと言われる。ロシア人が多く泊まっているみたいだった。
 次に聞いたホテルでは部屋があるというので、そこに決めてしまう。シャワー・トイレ付きで50元。それなりに値段相応の部屋ではあるがトイレは洋式だった。インターネットはできないが、他はそれほど悪くはない。

 ホテルで少しゆっくりした後、少し時間は早いが、お腹が空いたので晩ご飯を食べに出る。ここは朝鮮族自治州であるので、せっかくだから朝鮮料理の店を探す。牛肉湯の店があったので、そこに決める。牛肉湯とご飯を注文。20元。ちゃんと前菜にキムチとモヤシの和え物を出してくれる。牛肉湯にパクチが入っていたのが韓国料理と違うような気がしたが、美味しかった。

 食後は街を歩いてみる。ここは朝鮮族自治州なので、店の看板は漢字にハングル文字が併記してあり、更にロシア人も多く来るので、キリル文字も併記されている。
 帰りにスーパーに行って、非常食としておやつを購入する。30.9元。また、アイス1元も購入する。半袖だと寒いくらいの気温だけれど。
 ホテルに戻り日記を書いたりし、24時頃に就寝。


 第4章へ続く

国境越え
 綏芬河からの国境越え
 琿春からの国境越え

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