(2003年1月)
留学中につけていた日記より抜粋し編集してます。
東北地方に住んでいるのに、大連と瀋陽しか行ったことがなかったので、更に北に行くことにしました。
この時から全省に行ってみたいと考えていました。
1日目 吉林行きの列車に乗る
授業終了後、旅行の準備し、シャワーを浴びる。インターネットで天気も調べると、昨日見たときより気温が高くなってた。樹氷はたぶん無理そう。
コメリで買い物してから駅に向かい、駅前の吉野家で牛丼を食べる。
列車に乗るが、あまり人がいない。途中で乗ってくるのだと思ったが、結局最後まで乗って来なかった。
カップラーメンを食べる。それ以外は時刻表などを見て時間を潰す。
2日目 吉林と長春を観光
朝7時過ぎに吉林に着く。そこそこ眠れる。
寒いことは寒いがそれほど寒くない。とりあえず松花江に行く。歩くと20分以上かかる。やっぱり樹氷は無かった。一応川の写真だけ撮っておく。
バスで駅まで戻り、バスターミナルを探す。市営の方は市内バスだけなので、私営の方に行く。1台だけバスがあり、それが長春行きだったので乗り込む。吉林滞在はわずか1時間半。
バスはたしか14元。バスの中でホット牛乳を買う。甘い。景色はあまり面白くなく、少し眠ってしまう。
11時ごろ、長春に着く。2時間半くらいかかる。多分高速道路を走っていない。あるはずなのに。
まず御飯を食べることにする。狗不理と書いたファーストフードがあったので、そこで食べる。
駅に行きハルピン行きの切符を買う。次の日の朝出発。
その後、偽満皇宮に行こうと歩き始めるが迷ってしまう。仕方なくタクシーに乗る。初めから乗れば良かった。
偽満皇宮は学割で20元。日本人とばれないようにと思ったが、「どこの国から来た?」と聞かれると答えないわけにはいかない。何度か聞かれ、何度も答えた。
参観後、ちょうどタクシーが来たので、そのまま乗る。とりあえず駅まで戻る。
疲れたので宿を探すことにする。駅近くのホテルがドミトリーで1ベット50元だったので、それに決める。結構綺麗。
部屋に入ると、眠くて寝てしまう。18時からシャワーを浴びる。その後、御飯を食べに外に出る。地下の食堂街でソース焼飯みたいのを食べる。あまり美味しくなかったが、日本人だということで何人かに話しかけられて、しばらく会話をする。ビールも飲む。その後ちょっと散歩しようかと思ったが、寒かったのでさっさと部屋に戻り寝る。ドミトリーだったが結局誰も来なかった。
都市別の情報はこちら 「吉林」「長春」
3日目 ハルピンを観光
朝起きて、朝御飯が無料なのでそれを食べに行く。
その後、すぐチェックアウトの手続きをして駅に向かう。
列車の中では、大学生らしき中国人とずっと一緒だった。何も話さなかったが、向こうの足が自分に当たったとき、「ソーリー」と言われたので、外国人だとばれてたみたい。
ハルピンに着き、まず帰りの切符を買うことにする。しかし、電光掲示板を見ると、既に目当ての特快の切符が売り切れていた。硬座さえすでに無くなっていた。仕方ないので、とりあえず列に並んで他の切符がないか聞いてみることにする。
切符売り場はすごく混んでいて、なかなか自分の番が来なかった。やっと自分の番が回ってきて、切符があるか聞いてみると、返事がぜんぜん聞き取れなかった。聞き返してみると返事もしてくれない。沈黙した時間が過ぎる。最終的には、「お前が何を言ってるか分からない」と言われ、となりの窓口に行けと言われる。
仕方が無いので、横入りの形で隣の窓口に行く。しかし、こっちでも同じ扱いをされた。その上、大連を「帯峰」と間違われ、なかなか自分の言いたいことが伝わらなかった。最終的には普通列車の軟臥294元のチケットを取れたが、最後に「普通語をしゃべれ」と言われてしまった。
切符売りの駅員のせいで中国人に対してイライラしてしまい、とりあえず適当に歩く。中華料理なんて食べたくないと思うほどだったので、ケンタッキーで御飯を食べることにする。
店の中で列に並んでると、横入りしてくるカップルがいる。そうはされるかと思い横入りを拒むと、「先に並んでいた」と言ってくる。その言葉を無視すると「日本人か?」とか話してる。むかつく。最後には列を横切る人がいて、その隙に横入りを許してしまう。イライラがさらに増した。
注文してさあ食べようとすると、席がなかった。ちょっと困ってうろうろしてると、店員が注文せずにただ座ってるだけの人をどけてくれて、ようやく席にありつけた。これにはとってもうれしくて、ちょっとイライラが解消した。
食べ終わりコーヒーを飲んでると、「もう少しで食べ終わるか?」と聞いてきた人がいたので、この人も席がないんだと思い、「すぐに」と言って、コーヒーを飲み干して上着を急いで着ようとすると、「急がなくていい」と言われた。こんなことでなんだかちょっとうれしかった。しかも、その人は子供に席に座らせて、自分は立ったままだった。その姿を見るだけで、なんだかいい人だなと思えた。なんだかイライラも消えていた。
その後、ぶらぶら歩いたあと、日本軍第731部隊遺跡に行こうと決める。
338路バスに乗るが、到着するまで一時間くらいかかる。街を抜けて田舎を通る。ハルピン師範大学があった。スキー場もあった。
バス停を降りて歩いてちょっと。日本人とばれないようにと思ったが、留学生証を出して学生票で入った。8元。
入ってすぐ、どこの国の人かと聞かれた。正直に日本人と答えた。「ゆっくり見てください」と丁寧に言われた。
二階から一階に下りるときも、掃除のおばさんに、「(上に人が)まだいるか?」と聞かれ、「まだいる」と答えたら「日本人か?」と聞かれた。「そうだ」と答えると、「ゆっくり見てください」とまた言われた。すごく丁寧。
展示品はたくさんあり、一時間では足りない感じ。元日本兵のインタビューを映像で見ることができ、それを全部見るとすると、かなり時間が必要。結局、時間がなく見れなかった。
バスで再び駅前に戻る。やはり1時間。もうすっかり暗くなった。もう17時過ぎ。19時過ぎに列車に乗らなくてはならないのに時間がない。
慌ててタクシーに乗る。「氷祭りに連れてって」というが、どうやら2箇所あるよう。一つは氷雪大世界で大きな会場。一つは兆麟公園でやってる氷灯芸術博覧会でちょっと小さめ。時間がないので、兆麟公園の方へ行ってと頼む。でも、普通は氷雪大世界の方へ行くらしい。時間がないので仕方ない。このタクシーの運転手にはなかなか話が通じなかったが、わざわざ車を止めて、一生懸命自分の話を聞いてくれた。とてもいい人。
兆麟公園に到着し氷灯芸術博覧会を見る。学割15元。きれいではあったが、しょせん観光のために作ったものだから、感動するほどのものではない。氷雪大世界の方はどうなんだろうなと思うが、こっちで十分かなとも思う。たぶんもっと入場料も高いだろうし。
ガイドの姉ちゃんが話しかけてきた。ガイドって何をガイドするのか分からんけど。いらないと言ったが、しばらく着いてきたので、ちょっと話した。たまたま同じ方向へ行くと言う。頼んだら50元らしい。でも団体だと80元~100元らしい。かなり暇そうだからディスカウントできると思うけど。せっかくだから写真を撮った。こっちに日本人の作品があるから案内すると言われたが、自分はこっちに行くと言って別れた。せっかくだから5元くらいで頼んでも良かったかなとも思った。でも何より時間が無かった。
一時間もせずに切り上げる。タクシーで駅に向かう。タクシーの運転手に「氷雪大世界は行ったか」と聞かれる。「行ってない」と言うと、「冬にハルピンに来た人は必ず行くぞ」と又言われる。でも、本当に時間がないから仕方ない。この運転手もいい人でした。
駅に着き軟座待合室でゆったりする。ビールなんかも飲む。
列車に乗り込む。同じコンパーメントの人は、若めの中国人の夫婦と、日本人らしき30代くらいの女性。若めの夫婦はすぐに服を脱いで、内衣だけになった。日本人らしき女性は、結構中国語がうまいのか、初めは中国人だと思ってた。特に誰とも会話はしない。
しばらくして、食堂車に御飯に食べに行くことにした。せっかく軟臥に乗ってることだし。コネがありそうな人以外、一般の客はいなかった。少ないメニューの中から注文した。ビールも頼んだ。でも最悪。愛想悪い。高い。まずい。
席に戻り、さっさと寝た。
都市別の情報はこちら 「哈爾濱」
4日目 大連に到着
7時ごろに起きる。何度も目は覚めていたけど。中国人の夫婦はもういない。
外の景色を見ると霧が濃いみたい。川を横切ったとき、樹氷らしきものが見えた。あまりすごいものではなかったが。
大連に着いてもすごい霧だった。9時ごろ学校に戻り、10時から授業に出た。
